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こんにちは、いのきぶんいちです。

介護保険の世界では、
「ケアマネの処遇改善はずし」
がものすごく話題になっています。

しきりに「介護職員の賃金アップ」を選挙の材料(笑)にしていますが、これは「ケアマネ」を含んでいるものではないということが国から明確にされたのですね。

わたし自身は、ケアマネが処遇改善から外されるのは当然だと考えている立場です。別の報酬改定で求めるべきだと考えているからです。

このケアマネの処遇改善について、元主任ケアマネで管理者だったわたしの見解を厚労省の意見なども交えてお伝えします。

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まだまだ根強い「ケアマネ不要論」

ケアマネであれば聞いたことがあるはず「ケアマネ不要論」。これは実際に厚労省のなかで意見がありました。

それは2012年12月にさかのぼるのですが、厚労省老健局が行った「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」のなかで、介護支援専門員の資質について厳しい意見が出ています。

そもそもケアマネは自立支援を目的としているのに、それができているケアマネが少ないという内容です。

もっと悪く言ってしまえば、「御用聞きケアマネ」が多いということ。利用者のいうことだけを聞いて、どんどんサービスをぶち込んでしまう人が多かった(今も?)のです。

限度額いっぱいまで不要なサービスを入れている一部のケアマネのせいで、厚労省にまで不要論が出るようになってしまいました。

それが、現在のケアマネや主任ケアマネの更新要件の強化につながり、医療連携の強化、ケアプラン内容の厳密化につながったわけです。結果的に加算で評価されるようになりました。

そのため今はこのケアマネ不要論は前面に出てくることはなくなりましたが、厚労省としてはスキルの低いケアマネは要らないと考えています。

居宅に主任ケアマネの配置を義務化して、ケアマネ全体の資質を向上させ、お年寄りができる限り長く地域で元気に生活することができるようにしてほしい、厚労省としてはそう望んでいます。

「限度額までなら、どれだけサービスを使ってもいい」
そんな考えを持ったケアマネは要らないのです。

ケアマネの処遇改善はずしは妥当

ケアマネが処遇改善の対象から外れるということに対して、「日本介護クラフトユニオン」(NCCU)の緊急アンケートにはこのような意見がありました。

「ケアマネを辞める人が増えるだろう」
「ケアマネを目指す人がいなくなるだろう」


おおむねこのような内容であるといえます。

現場のケアマネであればそのように考えることは当然のことだと思います。

確かに介護福祉士として10年働けば、月額8万円程度の処遇改善が得られます。でもケアマネになったとたんに給料が下がってしまうのであれば、やる気がなくなるのも当然です。

しかし厚労省はそのように考えていないでしょう。わたしも上記意見には賛成できません。

今回の処遇改善はあくまで介護職の人材不足がベースにあるもので、ケアマネは十分に充足されているといえます。

ケアマネ試験の受験者数が下がったとしても、今すぐ問題となる案件ではないでしょう。

またケアマネは特定事業所加算や医療連携での加算において評価されていますから、ベース賃金で評価するものではないのです。

ケアマネの負担は減らせる!

厳しい意見を申しているのですが、もう御用聞きケアマネは要りません。

そんなことをいうと、
「ケアマネは業務量が多く、複雑だから」
とおっしゃる方がおられますが、これは解決できる問題もあります。

例えばケアプランの作成。これはAI技術がもっと高まれば、書類整備の面で楽になっていくことが考えられます。

また請求業務。これも国が主導でソフトを作成すればすぐに解決します。

いまはサービス事業所が作成した実績を、またケアマネが手入力を行い国保連に請求データーを送信します。これはサービス事業所と居宅で使っているソフトやサーバーが違うために仕方がないのですが、みんなが同じサーバーを活用すればこのような二度手間はなくなります。

こんなもの、国が主導でやればすぐに解決しますよ。

医療連携だの、サービス担当者会議だの、全部スカイプやチャットワークなどでやればいいんですよ。

サービス事業所やケアマネの負担は随分変わるんじゃないですか。事務所や外出先でも担当者会議ができるようになるんですから。

ケアマネの報酬アップはケアマネ協会の役目

ケアマネしている人のなかにも気付いている人がおられると思いますが、業務に無駄が多いと思いませんか?

でも考えたら改善できるかもしれない可能性があるのです。できそうなことは、もっとどんどん国に投げかけていくべきだと考えています。

その役目がケアマネ協会なんじゃないですか?

わたしは現役のケアマネ時代に協会に加入していませんでしたので偉そうなことはいえないのですが、そもそもケアマネ協会に入っている人はどれくらいいるのでしょう。

ケアマネ協会の意義ってなんでしょう。
ケアマネに対する研修?


スキルアップはもちろん大事な課題です。不要論なんて出ないように全体の底上げは大事。これは間違いない。

でも例えば業務負担の問題がある場合、ケアマネ協会はどのように対応しているのでしょうか。

わたしケアマネ時代にとある研修で「記録の整備方法」について話し合う機会がありました。ケアマネ達が真剣に「こういう風にケースを管理しています」なんて議論しているんですね。ホントに真剣に。

そんな記録の整備方法なんて、20年前から変わってないじゃないって言ったんですよ。あほらしくて。

もっと抜本的に見直すことができるはず。ケアマネだってスマホをみんな持ってるでしょう。わたしはケアマネ時代、記録時間がもったいないから、スマホで音声入力してましたね、運転中に。

「OK、Google」ですよ(笑)。あるいは「Hey、Siri」ですか。

情報漏洩の問題なんかもありますけど、そんなことは解決できます、絶対に。技術的には簡単にできるはずです。ソフトに連動できるアプリを作っちゃえばいいんですよ。

でもそんなケアマネの業務量の問題を解決することって、個人のケアマネができないでしょ。だからケアマネ協会があるんじゃないんですか。

何してるんすかっていいたいですよ。

まとめ

こんな熱く語ってみましたが、わたしはケアマネは立派な仕事だと思っています。

すごくスキルの高い方もいっぱいいらっしゃいます。このケアマネに当たったお年寄りはラッキーだなって思いますもん、正直。

わたしはケアマネを辞めた人間で、現在は当時から蓄積してきたWEBの知識で独立しました。

「外野は黙れ!」と言われるかもしれませんが、外野だからこそ分かるものもあります。

今回は処遇改善のケアマネはずしが話題になっていたので、私見を述べさせていただきました。長文を読んで頂きありがとうございました。

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