こんにちは、いのきぶんいちです(@toshiino107)。
わたしは今、さまざまな企業様や事業主様から依頼を受けて、サイトのSEO対策に取り組んでいます。
未だに「文字数」「記事数」「バックリンク」「内部リンク」「キーワード出現率」など、SEOの小手先について語られることが多いのですね。
でもそうじゃない。「質の高いコンテンツ」を作ることが大事で、「このコンテンツが日本一!」と自信を持ったものを作ることが一番のSEO対策だとここで断言しておきます。
そのうえで、どのような視点でコンテンツ作成に取り組むべきなのか、その視点についてお伝えしていきます。
記事の内容
SEO対策に必要になる基本的な考え方
ポイント
- 小手先テクニックなんて絶対に使ってはならない
- 読み手を意識した日本一のコンテンツを目指す
- 必ずオリジナリティを盛り込むこと
極端にいうと、この3つのポイントを意識しておけば、かなりのSEO対策になっています。細かいことは次の章でお伝えするとして、ここではその基本的な考え方をお伝えします。
小手先テクニックで検索順位を下げた話
この記事に辿りついたのであれば、もう小手先で検索順位を上げるなんてことは考えないでください。
何かしら小細工することで一時的に検索順位に反映されるようなこともあるかもしれません。でもそんなことは一時しのぎにすぎず、そんなことをすることでかえって検索順位を下げてしまうこともあります。
わたしのクライアントさんの中で、別のSEO業者にバックリンクを付けてもらっていて、数年前から検索順位が下がりだしたという話を聞きました。
「あ~」と思う方も多いかもしれませんが、Googleが頻繁にアップデートをしていて、悪質なバックリンク対策を施していましたよね。バックリンクがまったく影響しないとはいいませんが、自然に付いたものしか反映されないと考えておくべきですね。
こんなことがたくさんありますから、もう小手先テクニックではなく、コンテンツ作成で日本一を目指すべきなのです。
「良質なコンテンツ」の本当の意味とは
コンテンツ作成は、常に読み手を意識しておかねばなりません。
わたしはSEO対策について問われれば、一言で「日本一の記事を作る」と答えます。それがSEO対策としてもっとも効果的なものであると考えていますし、その記事は今後も資産になるものだからです。
ほかの記事をパクったようなリライト記事が日本一ですか?
そんな記事が面白いですか?
ということなのです。
とはいえ、その記事を見れば何でも分かるような、1万文字とか2万文字入っているような記事が良いかと言えばそんなこともありません。
- 読みやすさ
- 分かりやすさ
は絶対に必要になりますよね。
難しいことが難しく書かれていれば読む気にもなりません。分かりやすく書かれていれば読む気にもなりますし、読みやすいように工夫して書かれていれば、読み手の心を引きつけます。
また知りたいことがしっかりと書いてあることがいいでしょう。
詳しく書いていても、どこに書いてあるのか分からなければ意味がありませんし、どこに書いてあるのかすぐに見つけられたとしても内容が浅ければ、すぐに離脱されてしまいます。
記事のオリジナリティは読み手を釘づけにする
どうしても同じジャンルや同じキーワードであれば、似たような記事になりがちですが、それでもそこからどうオリジナリティを出すかは工夫が必要です。
切り口、着地点、記事構成など、いろいろなサイトを調べてみると、ビッグキーワードで上位表示されているものはやはり工夫されていることが分かると思います。
つまり安いライターに依頼したリライト記事では、読み手を釘づけにするようなことはできないということ。リライトでは元の記事を超える面白さはありません。
自分の考えやサイトのコンセプトなど、オリジナルといえるものがなければ、人を引き付けることはできません。
SEO対策に必要になるコンテンツ作成のための指標
SEOに強いコンテンツを作成するには「日本一の記事にするべし」とお伝えしました。
そもそも良質なコンテンツを作る目的は、広告や自社サービスに誘導して成約をあげること。
その具体的な指標についてお伝えします。
SEO対策で絶対に外してはならない4つの指標
ポイント
- 常に多くの人の目に触れる(IMP:インプレッション)
- サイトに誘導する(PV:ページビュー)
- 広告や自社サービスへのページに誘導する(CTR:クリック率)
- 成約を獲得する(CVR:コンバージョン、成約率)
あなたのサイトが常に多くの人の目に触れるような場所にあり(IMP:インプレッション)、サイトに誘導し(PV:ページビュー)、広告や自社サービスへのページに誘導し(CTR:クリック率)、成約を獲得しなければなりません(CVR:成約率)。
読み応えのある記事を提供するのはもちろん大事ではありますが、その前にみんなの目に触れる場所にサイトがなければいつまでもクリックされることはありません。
またクリックしてみたくなるようなタイトルやディスクリプション(サイト説明文)でなければ、PVが上がることもありません。
サイトまで誘導すれば魅力あるコンテンツを提供し、サイトから離脱させないような工夫が必要です。
そして最後には広告や自社サービスへの制約につなげていかなければ何の意味もありません。
この4つのポイントは必ずサイト運営においては外してならない指標なのです。
では次にこれらの指標を良くしていくために考えなければならない視点についてお伝えします。
サイトが常に多くの人の目に触れるためには~インプレッションを高めるために考えるべきこと
どれだけ質の高い記事だとしても、そのサイトが人目につかない場所にあるのであれば、いつまでもクリックされることはありません。
つまり『検索されて上位表示されなければならない』ということがいえます。
上位表示されるために「バックリンク」「キーワード出現率」なんて小手先のテクニックが未だに使われることがありますが、これはもうやめておきましょう。
このあたりの話も踏まえて、どのように考えるべきかお伝えします。
上位表示されている競合他社をリサーチする
基本的には
『上位表示されているサイトの内容全てを凌駕する内容の記事を作っていく』
ということがインプレッションを高めるための単純な答えです。
特定のキーワードにおいて、上位表示されている競合他社のサイトをくまなくリサーチします。そしどの記事よりも素晴らしい内容のコンテンツを作り上げていくのです。
どれよりもすばらしい記事であれば、見る価値もあるのではないでしょうか。
- ライバルの記事よりももっとわかりやすくしてやろう。
- ライバルの記事よりも詳しくしてやろう。
- ライバルの記事よりも見やすくしてやろう。
重要な視点はその辺りになります。
文字数にはこだわらなくて良いと考えていますが、仮にライバルが3000文字でそこそこの内容を入れているとすれば、こちらの記事が1000文字程度ではやはり情報が少なくなってしまうことは間違いありません。
ライバルが3000文字だからといってこちらがそれ以上必要だとは言いませんが、この内容を説明するにあたってどれぐらいの文字が必要なのかという考え方を持っておくべきです。
あくまで読み手側の視点で考えて、
「とてもよく理解できた」
「とても分かりやすかった」
「ブックマークしておこう」
と感じてもらうようなコンテンツ作成が正解なのです。
ライバルサイトとは違う観点でコンテンツが作れないか
ライバルサイトと比べて優れた記事を作るとしても、大手のサイトのようにかなり作り込んでいるサイトと比べれば、その記事が優れているとしてもなかなか上位表示できないことも少なくありません。
そういう場合は上位表示されているライバルサイトをリサーチした際に、ライバルサイトにはない視点からコンテンツを作ることが大事です。
例えばメリットの記事ばかりが目立っているようであれば、デメリットの観点から記事を書くのも一つです。
デメリットからコンバージョンさせるということに難しさはあるものの、その記事単体で見れば逆サイドからの内容になっていますから目を引くことは当然です。
ライバルサイトよりもペルソナを明確にしてみるということも良いでしょう。
女性に対する記事であれば年齢層を限定した記事にしてみると、その年齢層からは支持を得られる記事になります。
例えば「基礎化粧品」と記載してあるものと「40代からの基礎化粧品」ではかなりイメージが変わるのが分かるでしょう。確実に40代以上であれば後者をクリックすることは間違いありません。
サイトに誘導する(PV:ページビュー)
検索上位になるとアクセスがどんどん上がってきます。
ただしここで注目されないタイトルやコンテンツの質が悪さが目立つと、クリックされず、クリックされてもすぐに離脱されてしまう原因となってしまいます。先ほどからコンテンツの質をあげなければならないと言っているのは、ここにも理由があるのです。
ではサイトに誘導してページビューをどんどん高めていくにはどのようなことを考えなければならないのかお伝えします。
クリックしたくなるタイトルの付け方
検索したキーワードにマッチしたタイトルのサイトをクリックします。
だからまずコンテンツを作る前にそのキーワードでどのような記事が上位検索されているのかをしっかりと調査しておかねばなりません。
つまり検索したキーワードの答えとなるようなものがサイトタイトルについてなければならないということになります。
ただしタイトルをしてストレートに伝えたからといってクリックされるかといえばそうではありません。
例えば「ダイエットの方法教えます」というタイトルのサイトはおそらくクリックしないでしょう。
誰に対してどのようなダイエット方法なのかを端的に伝えるようにします。
「女性が楽してダイエットできる方法」
というタイトルであれば、男性か女性かというと女性の方がクリックしやすくなるのは間違いないでしょう。
さらに
「ぐうたら女性でも楽してできるダイエット」
というタイトルであれば、ダイエットしたいと思っていてもなかなか実行できない人にとっては、読んでみたいコンテンツになるかもしれません。
また
「ぐうたら40代女性が1日たった5分だけでできるとても簡単なダイエット」
というタイトルであれば、さらに興味を持ってもらえるでしょう。
ポイントとしては具体性を追求するのが大事で、誰に書いているのかをはっきりさせていきます。
また具体性を出すために数字を入れることが注目されるためにはとても大事になってきます。
詳しくはこちらの記事に記載していますので読んでみてください。
コンテンツは必ず結論から話をする
例えばダイエットの方法を検索していた人であれば、すぐに自分に合ったダイエットの方法を調べたいと思っています。
タイトルを見てこれがいいと思ってページに訪れたものの、ダイエットの方法がどこに書いてあるのかわからないというものであればすぐに離脱されてしまいます。
「結論を先に書いてしまったらそこだけ読んですぐに離脱されるのでは」
とご質問を頂くこともありますがそんなことはありません。
最初の全文で結論が書いてあり、もう少し読んでみたい内容であればその先も読まれるようになります。
むしろそこでもったいぶって最後まで結論を出さないのであれば、結論に至る前に必ず離脱されてしまうのです。
そもそもサイトに訪れて最初から最後まで読む人なんてほぼ間違いなくいません。
みなさんだって、何かを調べたくて検索している場合、その結論が早く欲しいでしょう。
だからまず結論を出して、その結論に対する内容については少しずつ解説していけばいいのです。
箇条書きや表などをうまく使う
ファーストビューはとても大事で、見た瞬間に何が書かれているかが判断できるものは離脱されにくい傾向にあります。
長々とした文を書くよりも、箇条書きで簡潔に書いてしまいます。
内容を詳しく書きたい場合は、その箇条書きの後にその項目に沿って記載して行けばいいでしょう。
また比較サイトなどであれば一覧表にしてみればとても分かりやすくなります。
見やすくされていると見る側にしても配慮されているサイトだと理解できますので、検索もしやすく理解もしやすいのです。
詳しい内容は別ページに内部リンクしておく
どれだけそのページに詳しくわかりやすく書いてあったとしても、かなり長い文章になってしまうとどうしても飽きられてしまいます。
そのため部分的に詳しく説明していきたい内容があるならば、別のページを作成して内部リンクで結んでおくと良いでしょう。
サイト作成の目的は自社サービスや広告のサービスにコンバージョンさせることにありますが、さまざまなページを見るなかで最終的にコンバージョンするということが多いです。
そのため関連するページはどんどんと内部リンクしておき、サイト内でいろいろな記事を見てもらうことが最終的にコンバージョンにつながるのです。
広告や自社サービスへのページに誘導する(CTR:クリック率)
ブログやサイトを運営する目的は、最終的に広告や自社サービスへのページに誘導し、成約させることです。
私がコンテンツ作成で依頼を受ける内容においては、自社サービスが着地点になっていることが多いですが、考え方としては同じであるといえるでしょう。
どれだけ良いコンテンツがあるとしても、サービスに誘導できなければブログやサイトを運営している意味がありません。
「価値>価格」になっているサービスや商品なのか
ざっくりと言ってしまえば、しょぼい商品やサービスであれば、どれだけSEO対策をしても売れることはないということです。
SEO対策というとテクニック的な話ばかりになってしまいますが、サービスに対するマーケティングという話であれば、サービスや商品の価値が上がらないことには売上が上がることも絶対にないということです。
ブログやサイトのコンテンツがどれだけ良質なものであったとしても、サービスや商品に魅力がなければ全く意味がないのです。
そのためマーケティングという観点でいえば、SEO対策なんていうものはナンセンスな話になってしまうのではないかと思います。
逆にいえば、とても魅力的なサービスや商品であって、それに対する良質なコンテンツが存在するという状況であれば、商売という意味においてもSEO対策という意味においても高いクオリティであるといえるのです。
検索ユーザーのニーズが捉えられているかどうか
キーワードで上位表示されるサイトにはどのようなことが書かれているのか必ず調査しておかねばなりません。
検索するということは、自分の知りたいことが書かれているサイトを探すということになります。
そのため知りたい内容をキーワードとして検索し、自分の知りたいことにマッチしたサイトを閲覧することになります。
しかしサイト内のページをいくつか見るなかで、自分自身の持っているニーズにマッチしていないことが分かると、二度と見られることはありません。
しかし自分の知りたいことがいろいろと書いてあって、もっと知りたいというサイトであれば、ブックマークをしておくなどの行動に移すでしょう。
つまりブックマークされるような、良質なコンテンツが豊富に存在しているサイトに知っておかねばならないということになります。
検索キーワードが含まれているコンテンツであるとしても、情報が薄かったりわかりにくいような内容であれば、そこで離脱されてしまいサービス案内のページに誘導することはできません。
冒頭からお伝えしている通りコンテンツの質というものはとても重要になってくるのです。
検索ユーザーのニーズはとても深いところにある
検索ユーザーのニーズについてもう少しお話ししておくと、ニーズというものは意外なところにもあるということを知っておくべきだということです。
例えばみなさんのなかにも、アマゾンや楽天で商品を注文する際に、
「送料はいくらだろう」
「いつ届くのだろう」
「時間指定はできるのかな」
「一番早く届く業者はどこだろう」
「一番安い業者はどこだろう」
このような内容が気になって注文したことはあるでしょう。
別のネット通販であれば
「支払方法はどのようなものがあるんだろう」
「梱包はきれいにしてくれるのかな」
「何時までに注文したら明日届くんだろう」
このような部分が気になったこともあるのではないでしょうか。
値段が安いからいいというものではありませんし、商品の質が高いからいいというものでもないのです。
土のニーズを満たすことで満足感を得られるのか、その部分についてしっかりと追求しておかねばなりません。
「最大の満足をどこで得られるのか」これには答えがありませんが、コンテンツ内でさまざまなニーズに応えられるようにしておく必要があるでしょう。
成約を獲得する(CVR:コンバージョン、成約率)
成約を獲得することをコンバージョンといいますが、このコンバージョンで最も大事なことは「いま(今)」です。
サービスであるとしても商品であるとしても、悩みやニーズを満たしてくれるものでなければならないということです。
あなたも買い物に行って「別に今日買わなくってもいいか」と思って、購入しなかったことがあるでしょう。
特にインターネットにおいてブログやサイトからコンバージョンさせるとなると、その理由付けがとても大事になってくるのです。
いま満足できる商品やサービスなのか
買い物というのは今満足させるために行う行動です。
もちろん今後のために先購入しておくということもあるのですが、その行動においても先々のことを考えて
「今満足しておきたい」
と考えているのです。
例えば暑い日がとても多くなってきて、自分の部屋にエアコンをつけたいと考えた時に、自分の部屋にマッチしたエアコンが適度な価格で販売されていれば
「これを購入しよう」
とコンバージョンに近づきます。
さらにそのエアコンが
「明日設置可能」「設置料無料」
との記載があれば、迷わず注文してしまうのではないでしょうか。
サービスや商品によってその魅力や特徴が変わりますので、それらを求める人がどのようなニーズを持っているのか常にアンテナを張っておく必要があるということです。
いま購入しなければならない理由はあるのか
最終的にコンバージョンするかどうかについては、ポンと背中を押してあげる一言が大事になってくることがあります。
買い物途中に「別に今日買わなくってもいいか」と、購入を見送ってしまうことはよくありますが、
「お値引き本日限り」
と記載されていることで購入してしまうことがあるでしょう。
「数量限定」
「今なら1年間使い放題」
「初回限定サービス1回100円」
などと書かれていても、「早く購入しなければならない」と思って購入しておくかもしれません。
その理由についてはPAD効果と呼ばれることがありますが、価格よりも大きな価値を感じてもらう方法です。
私自身は安売り競争には反対の立場で、良いサービスや商品は高くても十分に売ることができると考えています。
ただしただ単に良い商品を高価格で販売するというだけでは、うまくコンバージョンさせることも難しいかもしれません。
そのためこのような目を引く「購入しなければならない理由」を与えてあげることがとても大事になってきます。
信頼のおけるものなのかどうか
そもそも優れたサービスや商品であるとしても、そこに信頼がなければ絶対にコンバージョンすることはありません。
特にインターネットでのサービスや商品である場合、いいことばかり書いてあるにも関わらず、実際にはとても満足のいかないものであることも珍しくありません。
信頼を持ってもらう方法にはいろいろあります。
口コミや評判
実績
少なくともこの部分においては十分に明記しておく必要があるでしょう。
信頼については最後にあげましたが、一番大事なのは信用できるコンテンツなのかどうか、そこが大事です。
信頼があるとみんなが認めるからこそ、みんなが訪れるサイトになり、それが SEO 対策となるのです。
まとめ
長々と記事にしてきましたが、端的に申し上げると冒頭にお伝えした
「コンテンツの質を高める」
ということがそのままSEO対策になります。
もう小手先のSEO対策はやめましょうよ。今効果が出ているとしても必ず今後Googleの検索からはじかれてしまうことは間違いありません。
今からでも手遅れではありませんのでコンテンツの質をどんどん高める努力をして、そのサイトに訪れる人に対して良い商品やサービスを提供できるようにしましょう。
つまりSEO対策とはリアルな商売と全く何も変わるものではないということなのです。