スキルがないんじゃない。
自分の強みに気付いていないだけ。自分の強みに気付いた人はもうプロフェッショナル。
自分ができることを書きだしてみよう。
必ず自分の強みが見つかるから。— いのきぶんいち@ブログ集客コンサルタントの日記 (@toshiino107) 2018年11月10日
こんにちは、いのきぶんいちです。
先日このようなツイートをあげました。自分自身でビジネスをされていて、強みが分からない人は多くおられます。
しかし強みが分かっている人とそうでない人を比べると、ビジネスにおいて大きく差が出ます。
起業して成功するためのポイントは、ある意味「自分の強み」を活かしてビジネスを行うことだといえます。
強みが分かっていると、その部分に特化してサービス提供することができるからです。
「強みが分からない」という人のために、強みを引き出すための考え方についてお伝えします。
記事の内容
強みを活かすと圧倒的に優位に立てる
わたしが多くの企業のコンサルを行うなかで感じることは、強みを自覚せずにビジネスを行っていることが多いということです。
自分の強みを知っていることは、とても大きな武器になります。
例えば、わたしの知っているマッサージ師さんに、とてもコミュニケーション能力の高い先生がおられます。この先生のマッサージのレベルは高いのですが、その先生曰く「自分自身のマッサージのレベルはまだまだ」だそうです。
そのため、それをカバーするために、マッサージの施術中にその人の悩みをとことん聞くようにしているのです。
特に女性は悩みを引きだし、どんどん会話すると脳内麻薬が分泌され、ストレスを解消する効果を得ることが言われています。
その先生はもともと聞き上手であることを自覚していたため、それを施術に活かしてみると、ものすごく評判があがったのです。現在その先生は独立されていますが、マッサージの依頼はひっきりなしの状態です。
その先生が自分自身の強みである「聞き上手」という部分に気が付いていないとしたら、多くのマッサージや整骨院などがライバルとなり、施術のレベルだけで勝負しなければなりません。
しかし「施術の技術」に「聞き上手」という能力をかけることで、圧倒的にライバルたちを押しのける勝率が高まるわけです。
強みを自覚するメリット
わたしたちが提供する商品やサービスの「質」「技術」の高さは当然必要になります。それは間違いありません。
しかし「質」「技術」だけで勝負することは、あまりにもライバルが多すぎて、その中で埋もれてしまうことになるのです。
また自分自身が得意な分野での勝負になりますから、どうしても真っ向勝負に挑もうとしてしまいます。しかしそれではライバルたちとの差別化にはなりませんし、さらに技術レベルの高い人にはどうしてもかなわなくなってしまいます。
そのため「強み」を用いるようにします。
例えば、新しい情報をいち早く掴むことができるのであれば、お客さんに有益な情報を伝えることができます。
さまざまな情報を分析して、社会のニーズを掴むことに長けているのならば、ピンポイントに必要なサービスを提供できるようになります。
その分野に対する熱い気持ちはほかの誰にも負けないということでしたら、とても熱心に取り組めるかもしれません。
経験はかなり長いということでしたら、経験を活かした知識を提供できるかもしれません。
このように「強み」とは、地域や社会において自分自身の何を求められているのかを理解して、そのジャンルにかける想いはほかの誰よりも負けない熱いものを持っていて、さらに経験豊富な知識を持っているということがいえます。
あなたがもし、腕のいい料理人でしたら、料理の腕前だけで勝負するだけでは成功することはできません。その腕を活かすことのできる「強み」を自覚しておくことで初めてライバルたちのなかで優位に立つことができるのです。
強みを引きだすためのチェックポイント
強みとは、自分自身や事業においてライバルに圧倒的に差を付けることのできる「財産」です。
しかし残念ながらその財産に気付いていない人が少なくありません。あるいは自分で強みと思っていた部分がそれほど強みではないということもあります。
ここで自分自身の強みに気付く方法をお伝えしましょう。いくつかのチェックポイントに答えるだけで、「強み」に気付くことができるようになっています。
順番に見ていきましょう。紙と鉛筆を持って、問いに対する答えを書きだしてみてください。
1、あなたのビジネスを始めたきっかけは何ですか?
2、そのビジネスに情熱を注いでいる部分はどこですか?
3、ライバル企業の自分にはない強みはどこだと感じていますか?
4、ライバル企業と比べて自分が勝る部分はどこですか?
5、あなたのビジネスは誰に選ばれると考えていますか?
6、あなたのビジネスはお客さんがどのように活用でき、どのような価値がありますか?
この6項目については、じっくりと考えてみてください。また答えは一つに限りませんから、いくつも書きだして頂きたいと考えます。
一つ一つの項目の意味について見ていきます。
1、あなたのビジネスを始めたきっかけは何ですか?
ビジネスを始めると、商品やサービスを提供することに全力を傾けますから、強みが分かりにくくなってしまいます。
しかしなぜあなたがそのビジネスを始めることになったのか考えると、強みが見えるようになってきます。
そのビジネスのことがとても好きだ。
そのビジネスは自分の得意分野だ。
そのビジネスならば自信を持って提供できる。
そのビジネスで稼ぎ続けていきたい。
などなど、自分自身の想いがあると思います。好きだったり、得意だったり、自信がある分野なのではないかと思います。
その想いを深めていくと、それはあなたの強みであることは間違いありません。
その想いを大事にして、さらに追及していけばそれがそのままライバルとの差別化にもなり、大きなビジネスとするチャンスもあるといえるのです。
2、そのビジネスに情熱を注いでいる部分はどこですか?
強みが見えない人の場合、そのビジネスではプロフェッショナルであるわけですから、特に強みを感じることなく普通にこなしているということが少なくありません。
しかし自分が大事にしているポイントがあるはずです。
例えば整骨院やマッサージ師さんであれば、施術全般において力を入れておられることは間違いありませんが、特に高齢者に対する施術には配慮しているだとか、スポーツしている人に対する施術に力を入れているとか、子育て中のママさんのためにお子さん同伴でも通いやすいように工夫しているなどが挙げられます。
丁寧なやり取りだとか、相談しやすい雰囲気づくりなど、付加価値的な部分も含まれます。
そのような配慮だとか情熱だとかいう部分は、ライバルとの差別化を図りやすい部分です。
技術や知識をカバーできる部分も大きいので、この強みを自覚できるのであれば、ライバルよりも品質が劣っているとしても価格を下げる必要もなくなります。
3、ライバル企業の自分にはない強みはどこだと感じていますか?
まずは誰がライバルなのか明確にする必要があります。
実店舗で運営されているビジネスであれば、近隣の同業種はライバルになりますし、ネットビジネスであれば検索される上位はライバルと考えられます。
ただしどの程度の範囲までライバルに含めるかについては、見極める必要があります。
近隣に同じ業種のライバルがいるとしても、すみわけができているのであればライバルといえないこともあります。他の地域でもライバルになりうることもあります。
このライバルの商品やサービスを調査してみて、自分にはない部分はどこなのか把握しておきます。
「知識」「技術」といった商品やサービスそのものの品質の差かもしれませんし、「お客さんに対する丁寧な対応」や「価格」なのかもしれません。
ライバルの強みを把握することができれば、自分自身のビジネスの強みやさらに強めていかねばならない部分を理解することができます。
4、ライバル企業と比べて自分が勝る部分はどこですか?
現時点において勝っている部分、もしくは強化すれば勝負することができるという部分はどこにあるでしょう。
自分自身が情熱を注いでいる部分が、ライバルの強みとは違うということであれば、その一点に集中してビジネスを行えば、ライバルとの差別化となり優位にビジネスを進めていくことができます。
もしも自分自身が力を入れている部分とライバルの強みがバッティングしているということであれば、その部分で勝負できるのか、付加価値などを付けて勝負してはどうかなど検討していきます。
例えば、腰痛の施術で勝負しているとしたら、それに加えて生活指導をしてみるだとか、通院することが不自由な人に対して送迎サービスを行うのも一つです。
それが付加機能となって、ライバルとの差別化にすることもできます。
5、あなたのビジネスは誰に選ばれると考えていますか?
あなたのお客さんはそもそも誰でしょうか。近隣の人であれば、どの範囲の人でしょう。ネットサービスであれば、どのような人が依頼されるのでしょうか。
お客さんが誰なのか、はっきりすることができれば、そのお客さんにピンポイントで攻めることができますし、その範囲でNo.1を取ることができるのであれば、口コミなどで徐々に範囲を広げることも可能です。
今まで利用されたお客さんを分析することから始めます。地域性、年齢層、性別など分析する項目はさまざまなものがあるでしょうし、分析してみると自分自身で感じていたものと違う可能性も多いにあります。
お客さんを知ることができれば、大きな強みになることは間違いありません。
6、あなたのビジネスはお客さんがどのように活用でき、どのような価値がありますか?
この6項目では、かなり重要な項目であるといえます。
お客さんがどのようにあなたの商品やサービスを活用されているかご存知でしょうか。
もしもあなたが提供している商品やサービスが、さまざまな種類のものがあるとしたら、本当にお客さんが望まれていることがぼやけてしまうことがあります。
そのような場合であれば、1点に絞ります。これは今までの実績でその商品やサービスに絞ります。自分自身の主観ではありません。
どのように活用されているかについては、あなたの商品やサービスに対する価値をお客さんがどのように感じておられるかと言い換えることができます。
商品を「プレゼント」として活用するのか、自分自身で消費するためになのかによっても、提供の仕方は大きく変わります。
腰痛などの施術であるならば、痛みを失くしたいというだけではなく、予防法を知るためかもしれませんし、先生と話をすることで癒されに通院されているのかもしれません。
決して商品やサービスそのものの価値だけではなく、あなたが提供することによる「付加価値」が相当大きくなっているのならば、それがそのままあなたの強みであるからです。
まとめ
ビジネスをしている人で自分の強みが分からないという人のために、強みを知る6つのポイントをお伝えしました。
自分の強みが見えてきたのではないでしょうか。
特に起業家は自分自身の強みを把握していれば、あとは一点集中してその強みに磨きをかけていくだけです。それがライバルとの差別化となっていきます。
もう一度、6つのポイントをおさらいしておきましょう。
1、あなたのビジネスを始めたきっかけは何ですか?
2、そのビジネスに情熱を注いでいる部分はどこですか?
3、ライバル企業の自分にはない強みはどこだと感じていますか?
4、ライバル企業と比べて自分が勝る部分はどこですか?
5、あなたのビジネスは誰に選ばれると考えていますか?
6、あなたのビジネスはお客さんがどのように活用でき、どのような価値がありますか?
何度も自分自身に問いかけてみることが大事です。
どんな人でも強みは必ずあるはずです。諦めたり、悲観せずに自分自身を信じて、ビジネスに取り組んでください。